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植物学的にはツツジ科スノキ属に属し、樹高3mほどの落葉灌木で原産地は北米です。1〜2cmほどの、美しいブルーの果実が実ることからブルーベリーと呼ばれます。芳香の果実は甘酸っぱく、生食やジャム、ジュースなどの加工品として利用されています。スノキ属の植物は、わが国にも自生しておりクロマメノキ、コケモモ、ナツハゼ、シャシャンボなど17種類が知られ、果実の収穫が行われているものもあります。わが国でのブルーベリーの栽培は、その地域に適した品種を選べば全国で栽培が可能です。 |
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樹の特長 |
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気象条件的には、北は北海道から南は九州・沖縄まで栽培可能です。 |
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品種数が多い。 |
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落葉性。 |
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低木性でブッシュ状であり。 |
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病気や害虫の種類が少ない。 |
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根はひげ根で浅根性。 |
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生育は酸性土壌(pH4.8〜5.6)ですぐれています。 |
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花、果実、紅葉と鑑賞性にすぐれています。 |
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果実の特長 |
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果実はまるごと食べられます。 |
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甘さと酸性が調和してさわやかな風味。 |
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果実の青色はアントシアニン色素。 |
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果実の利用用途が広く、生食用、加工用(ジャム、ジュース、ワインなど)、料理の素材に使われています。 |
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日本で栽培されている主な栽培ブルーベリーは、ハイブッシュブルーベリーとラビットアイブルーベリーです。ハイブッシュブルーベリーはさらに三つのグループにわけられます。栽培適地にあったタイプ、グループ、品種を選ぶことがポイントです。
また、ブルーベリーには自家不和合性といって、自分の受粉では実が留まりにくい性質をもっています。ハイブッシュの中には自家和合性(自家結実性)の傾向の品種もありますが、
同タイプの違う品種をそばに植えたほうが受粉後の結実は高まります。
品種の特長については、オンラインショップ→品種を選択→苗木写真や品種名、商品詳細説明をクリックしていただけますとご確認いただけます。 |
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ノーザン(北部)ハイブッシュブルーベリー |
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適地 |
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低温要求時間(量)は、およそ800〜1,200時間。 |
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栽培は冬季間の低温が確保できる地帯が勧められる。 |
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北は北海道から東北、関東、東海、甲信越、北陸、中国地方、九州地方の準冷涼地まで。 |
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樹について |
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ラビットアイブルーベリーより耐寒性が強い。 |
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樹高はおよそ1〜2.5m。 |
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果実について |
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果実が大きい。 |
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糖酸が調和して風味があります。 |
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果実収量が多い。 |
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成熟期は6月中旬から7月下旬まで(関東南部において)。 |
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優良な形質をもっている品質が多い。 |
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サザン(南部)ハイブッシュブルーベリー |
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適地 |
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必要な低温要求時間(量)は、およそ400時間以下。 |
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日本では20品種以上が栽培されています。 |
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栽培はラビットアイブルーベリーとほとんど同じ地帯で、北は東北地方南部から南は九州・鹿児島および沖縄まで。 |
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樹について |
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樹形は比較的小型。 |
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樹高はおよそ1〜2.5m。 |
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果実について |
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成熟期は6月上旬から7月下旬(関東地方南部において)。
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他家受粉が必要。 |
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形質(品質)は非常にすぐれている。
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栽培、経営上の特長 |
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ノーザン(北部)ハイブッシュブルーベリーあるいはラビットアイブルーベリーと組み合わせた栽培によって、特徴的な果実の風味を生かした販売など栽培上有利になる強い補完関係を確立できます。 |
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ハーフハイ(半樹高)ハイブッシュブルーベリー |
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適地 |
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樹高が低い(雪面下で雪の保温効果によって、花芽や葉芽が低温害を受けにくいのが特長)。 |
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耐寒性が強いために、冬期の低温が厳しい地帯においても栽培可能(北海道、東北地方から関東、中国地方まで)。 |
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樹について |
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樹高はおよそ100cm前後。 |
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樹冠幅(樹の上部の枝・葉の茂っている部分の幅)が約60〜120cmと小型。 |
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果実について |
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成熟期は6月上旬から6月中旬まで(関東南部において)。 |
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「ハーフハイ」とは、樹高がノーザンハイブッシュブルーベリーの半分くらいであるという意味で名付けられました。 |
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ハーフハイハイブッシュブルーベリーの誕生により、世界におけるブルーベリーの栽培は「より北に」広がっています。 |
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適地 |
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日本では北は山形県の北部地域(東北南部)から南は九州、鹿児島まで。 |
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樹について |
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樹勢が旺盛であり、樹形が大きい。 |
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土壌適応性の幅が広い。 |
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樹高はおよそ1.5〜3m。 |
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果実について |
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成熟期は7月下旬から9月中旬まで(関東南部において)。 |
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形質(品質)が非常にすぐれ、収穫後の劣化が少ない。 |
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他家受粉が必要。 |
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ブルーベリーの樹齢は、20〜30年以上といわれています。いったん植え付けられた樹は同じ場所で長年にわたって育成するため、品種設定や立地条件の選別および植え付けには、細心の注意が必要です。 |
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