クランベリーの育て方
クランベリーはアメリカを代表するフルーツです。
ヨーロッパ人が入植する数世紀も前から、ネイティブアメリカンは“ペミカン”と呼ばれる食品を作っていました。これはジャーキーの初期の形態で、羊肉をクランベリーといっしょに叩いて形作り、天日で乾燥させたものです。“ペミカン”は腐りにくく、長旅や冬の間の栄養源となりました。“ペミカン”の日持ちの良さは、クランベリーにあったのです。
クランベリーは安息酸が豊富で、抗酸化能力が強く、ビタミンCも豊富に含まれております。現在、クランベリーは尿道感染や、心臓疾患をも防ぐ効果があることで知られております。また、クランベリーエキスは口内細菌を防ぐ作用があるといわれ、将来“クランベリー歯磨き”が流行するかもしれません。
ご家庭でもジャム、ソース、ゼリー、ジュース、コンポートなど簡単に作ることができます。ぜひ自慢のクランベリーを味わってみてはいかがでしょうか?
クランベリーは地面を被うように生い茂り、春にピンク色の花を咲かせ、夏には緑色、秋には輝く真っ赤な果実をつけます。冬でもクランベリーの葉は落ちないので家庭果樹にはぴったりです。
酸性土壌(pH4.2〜pH5.5)で通気性が良く乾燥しない土壌ならば、どこでも育ちます。ピートモス・藁を少し混ぜればより最適です。
クランベリーは自家受粉します。植え付け時期は、11月〜3月が最適です。
鉢栽培でも花壇でも栽培できます。花壇の場合は1uに5〜6本の苗木を植え付けてください。
ほとんど必要ありません。長く伸びすぎた枝を整える程度です。
苗木を植え付けてから2〜3年で結実します。9月〜11月にひとつひとつ手で摘み取ってください。
低濃度化成(8:8:8)を与えてください。
鉢栽培(6〜7号)は1鉢5gを年1回、春に与えてください。
花壇栽培は1uあたり10gを年1回、春に与えてください。
問題になる病害虫はありません。
病害虫予防のため、冬季に石灰硫黄合成剤(有機として扱われています)の散布は有効です。
Royal Horticultural Society, Plant Collector Guide Blueberries, Cranberries and Other Vacciniums P34-41
James A.loseph, Ph. D. Daniel A.Nadeau, MD. 2002 THE COLOR CODE
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