第4回大関ナーセリー「ブルーベリー栽培国際セミナー」
今回のテーマは、多くのお得意様の関心の高い、「ベリー類のハイトンネル(パイプハウス)栽培」といたしました。幸いにも、基調講演には、前アメリカ園芸学会会長であり、現アーカンソー大学園芸学部教授のJ.R.クラーク先生をお迎えできることになりました。また、一般講演には、ブルーベリー栽培研究グループを主宰する玉田孝人氏と、ブラックベリー栽培をしている(株)むらさき・はななの青谷榮ニ郎氏にお願いすることができました。
講演サマリーは「ハイトンネルの将来性の評価」
ブルーベリーとブラックベリーの生産でハイトンネルを使用するか否かの決定には、いくつかの鍵となる項目があります。
1.トンネルの主な利点:成熟期、果実品質と収穫量の向上、雨天でも収穫が可能
2.トンネルの経費:圃場栽培の経費に上乗せされた分を、いかに取り戻すか
3.管理法の鍵の学習:オンラインでも学ぶことは多いが、世界のトンネル生産(例:スペイン、イギリス、アメリカ、カリフォルニア州。自分の栽培地と似た環境を選ぶこと)を直接見ることは非常に重要である。
4.強風や雪のような、トンネルを傷める恐れがある大きな環境・気候リスクはあるか?
長年にわたるベリー類の生産で、ハイトンネル栽培が最高の発明であると信じているベリー生産者が、たくさんいます。トンネルの”魔法”は非常にエキサイティングで、利益率を上げ、より安定した生産になります。しかし、トンネル栽培が多くの生産者に大規模に取り入れられるまでには、まだ学ぶべきこと、調べるべきことがたくさんあります。